研磨レス加工

切削風景
研磨レス加工

 当社は、旋盤加工のみで面粗度Rz1.6s、Ra0.4s以上が可能であり、研磨工程を省くことが出来れば、コストや納期のパフォーマンスは段違いです。

金属加工種類の選定

加工方法について、まずは一般的な説明をします。

切削加工

 機械加工において一番、ポピュラーであるのが旋盤やマシニングセンタによる「切削加工」です。それは金属を加工することにおいて納期(スピード)、コスト、精度において最もバランスの取れた加工方法だからです。そして近年は加工機械のNC(数値制御)化により、それらの3大要素すべてがかなり高い水準でバランスが取れています。

研削加工

 NC旋盤やマシニングセンタによる「切削加工」の精度は基本的には0.01~0.005㎜単位です。機械や工具の高性能化により0.001㎜単位の加工も現在では可能ではありますが、得意というわけではありません。
 そんなときに登場するのが砥石を使った「研削加工」なのですが、こちらは微細な砥石の粒子で被削材を削っていくため、極めて高精度な加工ができます。
 これは寸法精度が0.001㎜単位というだけではなく、砥石の粒度の選択によっては表面粗さがとてもきれいに仕上がります。表面粗さRz3.2s、Ra0.8s以上は基本的には「研削加工」の領域です。
 そして、「切削加工」は加工に用いる刃物より硬いものは刃が立たないために基本的に加工不可なので、超硬合金などは「研削加工」の領分となります。
 しかしながら、微細な精度調整ができるということと複雑形状が加工できるということは、言葉のイメージは似ていますがイコールではありません。「研削加工」でできる形状というものには限りがあり、基本的には寸胴、平面の加工のみです。それ以外の加工もできますが、それにはその特殊形状に合わせた専用の研削機械や砥石が必要となります。

塑性(そせい)加工

 金型作成の手間があるため、少数であれば「切削加工」の方が早く加工できますが、数千、数万などの大量生産になると「塑性加工」の方が圧倒的に早く仕上がります。しかし、金型の劣化等もあり精度面ではやはり「切削加工」に軍配が上がります。実際に、エンジン摺動(しゅうどう)部の精密加工は切削による加工が用いられます。

研磨レス加工
  • 面粗度Rz1.6s、Ra0.4sでも研磨レスは可能
  • 加工工程の削減は納期やコストが大きく改善します
  • 生産が一社完結なので精度保証がしやすい
  • 国内大手メーカー様納入実績あり

 近年は、組み立ての簡素化や軽量化により、より複雑な形状の部品が増えてきていますが、そのような加工では「切削加工」の本領発揮となります。
 「切削加工」は工具の選択や当て方により様々な加工が可能なため、相当に自由度が高く、あらゆる形状の物に対応が可能です。
 当社は、旋盤複合加工専門として50年、「切削加工」に特化し、機械設備だけでなく工具や加工ノウハウの共有など、長年にわたって整備してきました。そのため、「研削加工」に相当する精度で、加工することが可能になりました。

旋盤加工のみで
面粗度Rz1.6s、Ra0.4s以上が可能

 高精度を必要とする製品でも、研磨工程を省くことで、コスト・納期のパフォーマンスが段違いになります。 また、0.0001㎜単位の制御ができる5軸加工機を設備しており、より複雑な加工を高精度で行えます。

 「切削加工」でほぼ全ての物が加工可能であるため、加工工程を考える際には先ず、切削での加工を軸に考えていただけると効率やコストパフォーマンスが最も高いです。そして、「切削加工」で足りない部分を補うために「研削加工」や「塑性加工」、または3D プリンターによる「積層加工」を検討してゆくという流れが一般的かと思います。

 一概にどの加工方法が良いか、ということも難しく、様々な要素が実際の加工には絡んできます。
 ですから加工方法をご検討の際には、やはり我々のような専門職への相談が必要かと思います。そのようなときには当社へお気軽にお問い合わせいただけましたら、加工方法の検討から精一杯ご協力させていただきますので、どうかご遠慮なくお気軽にご相談ください。
「Q&A」によくあるご質問をまとめております。そちらもご参考になさってください。

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